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群馬で快適な平屋を建てる

 
最近は「平屋」を望む方が非常に増えています。群馬県では特に平屋の着工実績も増えているというデータも耳にします。
当社においても、平屋の着工の実績が昨年は4割を超えるほどとなりました。
お子様が独立し、お仕事もリタイアされたご夫婦が、二人だけの「終の棲家」として建築されるケースもあるでしょうし、最近では、若いご夫婦でもライフスタイルから平屋を望まれる方も増えています。東京などから群馬県内での移住者も増える中で、平屋を希望されることもあるようです。
今回は、そんな平屋を建てたいとお考えの方にとって、平屋を数多く設計施工している当社の経験から、そのメリットやデメリットを中心に注意すべき点なども解説していきたいと思います。
 

 

2階建てに比べて平屋のメリットとデメリット

「平屋のメリット」

・一つの階で移動ができるので楽
・階段がいらないので無駄な空間が減る
・壁や屋根の高さが低いのでメンテナンスが楽
・屋根面積が大きいので太陽光発電がたくさん設置できる
 

「平屋のデメリット」

・基礎や屋根の面積が増えるのでコストアップになる
・広い敷地面積が必要
・家の中が暗くなりやすい
・外観のデザインが難しい
 

それぞれのメリットを詳細に解説します。

①「一つの階で移動ができるので楽」

特に年配の方にとって大きなメリットです。階段の上り下りが必要ないので、足腰が弱ったとしても楽に家の中を移動できます。現在は若くても将来のことを考えると、魅力的なメリットだと思います。
部屋が上下に分かれていないので、水回りやリビングなどの動線計画も計画しやすいことも長所だと思います。
また、生活空間も一つのフロアでまとまるので家族のコミュニケーションも円滑に取れやすいというメリットもあります。最近の平屋が、年配者だけでなく若者の子育て世代にも人気な理由かもしれません。

②「階段がいらないので無駄な空間が減る」

階段は少なくとも1坪以上は必要になります。2階建ての場合は、1階・2階それぞれにそのスペースを配置しなければいけないので、合計で2坪以上分が効率化されることになります。もちろん、階段下を収納やトイレなどにする設計もありますが、無駄なスペースがなくなることも事実です。

③「壁や屋根の高さが低いのでメンテナンスが楽」

2階建ての場合、将来、壁を塗り替えたり屋根の補修をしたりする際には足場が必ず必要なるのですが、平屋の場合は高さが低いので足場を設置しなくても工事ができる可能性があります。そうすれば、改修コストも下がりますし、簡単な補修などであれば自分でもできるケースもあるでしょう。

④「屋根面積が大きいので太陽光発電がたくさん設置できる」

群馬県は年間の日照量が日本でもトップクラスなので、太陽光発電を設置する方も多いです。屋根が小さいと掲載する太陽光パネルも限界がありますが、平屋の場合は2倍近く設置が可能となります。省エネ性の高いZEHLCCM住宅などを建てる際は大きなメリットです。

次に平屋のデメリットも詳しく解説します。

①「基礎や屋根の面積が増えるのでコストアップになる」

これは致し方ない部分です。もちろん、平屋にすることで「階段がない」「トイレが一つで良い」等々、コストダウンできる部分もありますが、全体の建築費となるとどうしてもコストアップになってしまいます。これはある程度は了承していただくしかありませんが、ご予算の中で方向性を決めていたくことになるでしょう。

②「広い敷地面積が必要」

2階に分けていた部屋を1階に集約するわけですから、当然1階の面積は大きくなります。駐車場や庭のことも検討していくと、その分大きな敷地面積が必要になります。
新しく土地を購入する際は、その分コストアップになる可能性もあります。
しかし、東京などに比較して群馬県内においては土地の価格も割安で、区画も大きいのでそれほど問題はないかもしれません。群馬県に平屋が多いのはこういう理由もあるのでしょう。

③「家の中が暗くなりやすい」

どうしても、建物の中心部は窓からの距離が長くなりますので、外からの光が届かない場所ができるケースがあります。また、同じような理由で、間取りや窓の配置によっては、風通しも悪くなりがちです。
これについては、設計者のセンスやアイディアによって大きな差が出ることになります。
解決方法としては、建物の形状をL字型にしたり、中庭を作ったりというような設計にするというようなことがありますので、それらをしっかり考えて提案してくれる設計者のいる住宅会社を選んでください。

④「外観のデザインが難しい」

縦と横の比率も関係してきますが、平屋に慣れていない設計者にとっては、平屋の外観デザインは難しいです。平屋でも美しいデザインにするには、落ち着きのあるフォルムながら、屋根の方向やデザイン、窓の配置などをバランスよくトータルで検討しながら間取りも含めてデザインする必要があるのです。
 
このようなメリット・デメリットを考慮したうえで、ご自分たちのライフスタイルに合うと感じていただくようであれば、是非平屋をご検討されると良いかと思います。

その際の「平屋ならでは」のアドバイスを、少し付け加えさせていただければと思います。
 

「勾配天井やロフトを有効活用する」

2階建ての場合には、吹き抜けなどを使うと空間に開放感が生まれます。
平屋におけるそれに近い提案が、勾配天井です。
屋根の勾配なりに天井が設置されるので、変化もあり、開放的な空間となります。特にリビングはそのような天井にするととても気持ち良いと思います。予算が許せば、その屋根に木板などを貼るととても感じよくなります。
更に、一番屋根の高い部分をロフトなどにして、収納や趣味の部屋などにするのも面白いと思います。
 

 

「庭との繋がりを活かす」

平屋の特徴は、外に直接つながる場所は多いということもあります。2階の場合はバルコニーを設置するしかないのですが、平屋であれば、窓さえあればどこでも外に出れます。
その特徴を生かして、庭にウッドデッキなどを設置して、大きく設置したリビングの吐き出し窓などから直接つながるような間取りも楽しいと思います。
 

 

「耐震性や断熱性は2階建てと同等に」

平屋だからといって、その性能を落とす必要は全くありません。
耐震性は、2階に建物が載らない分地震荷重は小さいので、耐力壁は少なくて済みます。よって、より開放的な空間を設計しやすくなりますが、それでも耐震等級3は是非達成する性能を持ってほしいと思います。
断熱性能や省エネ性能も同様に、高い基準を守ってほしいと思います。
これは、平屋に限らないことですが、それらの性能を高いレベルのもので建築していただくことで、安心して快適に暮らせる平屋を建てていただけると思います。
 
関工務所では、数多くの平屋の実績があります。また、群馬県の川場村の本社の隣地に、「平屋モデルハウス」をご用意しています。 
 

 
ご自分の家を平屋で建てたいというご希望のある方は、是非お問い合わせいただき、モデルハウスにもご来場いただければと思います。

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